泥沼記

TRICK(シーズン1)

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映画版は以前からプライム見放題だったが、まさかのドラマも全シーズンが見放題入りしてくれた。ずっと見たかった!

 

思えば幼い頃に金ローで映画一作目を見て知ったのだが、元がドラマだとは長らく知らないままだった。

 

ゆるくてチープな空気から、時折意表を突いた不気味さやリアルさを見せる独特な世界観が魅力的な作品。

映像の古さで、逆にチープさと不気味さが増していて、今見ても全く古臭さを感じない。昔の深夜ドラマ特有のアホらしさと下ネタも全開で、これも今見ると逆に新鮮。

 

そして何より魅力的なのが、やっぱり登場人物。コントと紙一重なキャラクターが時折見せる現実にもいそうなリアルさ。

仲間由紀恵が本当にハマり役。美人だけど、笑い方がちょっと気持ち悪い不思議ちゃんは現実にもいそうで、凄くハマっている。阿部寛との掛け合いも安定の面白さ。

映画とは違って上田と山田の日常的なやりとりが多いのも良かった。仲間由紀恵ほんとかわいい。

 

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前述の通り、基本的にはアホらしい雰囲気で進むので油断して見ていると、ゾクっとするシーンや感動するシーンがあり絶妙な空気感のドラマ。

 

例えば1〜3話の宗教団体編では、教祖の霧島(菅井きん)が死ぬ間際に、昔は良い人だったんだよというある種お決まりの御涙頂戴展開があるが、バカらしいとは思いつつも何故か感動して涙ぐんでしまった。

金儲けに利用される前は純粋に人に安らぎを与えるために活動していた、田舎のスピリチュアルお婆さんでしかなかったという設定に妙に説得力があったのだろうか。自分は奈良出身なんだけど南部では実際にそういう人がいたらしいし、他の地方でも割といるんじゃないだろうか。

 

他の超能力者は流石にリアルさは欠けていたけど、実写なのにキャラが立ちまくり。役者も見事にハマっていたので逆転裁判のような面白さがあった。

 

最終回は流石にテンポが早すぎて超展開だったが、大急ぎで撮ったのだろうから仕方ない笑

これはこれでTRICKらしくアホらしくて笑えるのでヨシ。流しましょう…。

 

 

こういう雰囲気の作品で思い浮かぶのが「熱海の捜査官」だけど、あれも本当に面白かった。