泥沼記

哭声/コクソン

Amazonプライムになぜか急に追加されてましたね、コクソン

ずっと見たかったのでウキウキしながら見ました

 

ストーリーにはそれほど期待せずに國村さん目当てに見ていたのですが、これは傑作でした

多くの方が考察されているように、キリスト教的なメッセージを含む作品ですが、見る人それぞれで答えの変わる良い映画ですね

一度、前情報なしで見てみてほしい傑作です

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キノコのせいで現実と幻覚とが混在している本作品、

結末の手掛かりになりそうなシーンを分けてみましょう

 

・現実

家族の殺害事件

日本人の存在→日本人の家の祭壇、写真

祈祷師の存在

幻覚キノコの存在→謎の湿疹

ヒョジンの治癒、再発、一家惨殺

祈祷師が写真を撮影、他の家族の写真も所持

 

・グレーゾーン、どれを現実とするかで結論が変わる

ムミョンの存在→ジョングとソンボクの2人とも見ているため、石を投げるムミョンは本物?

同僚ソンボクの見た國村ハウスの証拠(焼いたと言っていたため、写真だけは本物?)

ヒョジンの靴

國村の復活

 

 

 

グレーゾーン、もっとある気がしますけど思いついたのはこんな感じです

結末の意味は大まかに分けて、

・現実的エンド

全ては幻覚キノコのせいだった!

村人は恐ろしい現実から目をそむけ、先入観から日本人に罪を着せてしまう。初めに幻覚を見た健康食品店の男の話が広まり、人々に先入観を植え付けてしまったのだ。

石を投げていたムミョン以外はジョングの幻覚or夢である。原因は酒の飲みすぎ?

一方日本人も村人を襲う湿疹は霊的現象であると考え、祈祷を行う。その研究のために写真を撮っていたが、疑われることを避けて焼いた。

ソンボクの見た証拠品は幻覚である。彼以外に見た者はなく、後に彼もキノコの症状に侵されている。

ヒョジンの靴はソンボクから手渡されたもの=日本人宅で拾ったものではない。以前に拾った落とし物。

イルグァンは彼を悪霊であると考え、祈祷による退治を試みる。

もちろん全ての祈祷に効果はなく、日本人もキノコによる幻覚を見始める。

ジョングたちに追い詰められた日本人は一度逃亡するも、結局は死に至る。

イサムの見た國村の復活は幻覚。おそらく感染者に噛まれたため。

ヒョジンは一時的に回復するが、帰宅後再発。ジョングを除く家族を皆殺しにしてしまう。ジョングはその光景を目の当たりにし、放心状態となる。

イルグァンは資料として写真を撮り、持ち帰る-END-

 

・國村END

全ては國村隼のせいだった!

村を襲う事件は國村によってもたらされたものである。警察やメディアは他に原因が見当たらないことから、キノコのせいであると考えているが。

ムミョンは村の守り神のようなもので、先祖の魂の集合体。上着がたびたび変わるのはそのため(服の持ち主はいずれも國村の犠牲者で、魂を失っている。最後にヒョジンの髪かざりがあるのは魂を失いかけているから)

イルグァンは國村と仲間である。ヒョジンを守るムミョンを退けるために祈祷を行っていたが、儀式を止めたジョングや國村を退治したムミョンによって一度は失敗に終わる。

ムミョンの力でヒョジンは一旦回復するが、ジョングがイルグァンにおびき出されたことで再発した。(イルグァンはムミョンに撃退されるが、蛾によって國村の復活を知り、舞い戻る)

國村は悪魔であり、キリストの真似をしてイサムをからかい、絶望したイサムの表情をカメラにおさめる。

惨劇の後、イルグァンもまた、ジョング一家の様子を写真におさめ、持ち帰る。-END-

 

 

他にも考えられる終わりの意味はありそうですが、大まかにはこんなところでしょうか。色々と雑な考察ですが、いったんこの辺で…。また気が向いたら書きます。

映画のメッセージとしては、先入観に惑わされず、自分の信念を通しなさいってことなのでしょうか。主人公は色んな人に惑わされて中途半端な決断をし続けた結果、あのような結末になったのでしょう…。