泥沼記

映画

スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホームの感想

見てきました。予告編であらすじが出来上がりすぎてて心配だったけど、流石にストーリーには捻りが効いている。とはいえ、広げた風呂敷を上手くまとめられてはいるんだけど、少し要素を盛り込み過ぎていて個人的には後一歩響かない出来だった。でもまぁ見所…

No Time to Dieの感想

〈ネタバレほぼ無しのざっくりした感想〉 クレイグボンド最終作品。アクション映画としての見所は多く、ストーリーの入りは良かったのだがまとめ方は少し雑に感じた。お洒落に締めた前作の思い出でとどめておくか、前作の粗をある程度補足しつつシリーズを終…

ベテラン(2017)

最近、アマプラから消えつつあるファン・ジョンミン映画を消化していた。連続で見ているとジョンミンさんの七変化っぷりを堪能できる。 というか最早、ファン・ジョンミンの映画を追いかけていれば韓国映画は一通り楽しめちゃうんじゃないかとさえ思えてくる…

The Witch 魔女(2018)

韓国映画の持ち味は薄いのに超面白い作品。普段は韓国映画が苦手な人も韓国映画に飽き飽きした人も、まずはネタバレ無しで是非楽しんでみてほしい。以下ネタバレありの感想。 韓国映画の持ち味であり欠点でもあるのは「胸糞の悪い容赦ない展開」と「コメディ…

用心棒(1961)

リアルな人間ドラマを売りにしていた『七人の侍』に比べて、こちらは「劇」的な面白さ。主人公・三十郎は渋かっこいいけどどこか親しみやすくて良いキャラしてる。三船敏郎の誇張抜きで「目にも止まらぬ」剣捌きも素晴らしい。 FFXやゴールデンカムイなど様…

パプリカ(2006)

高校生の頃見たけど全く分かってなかった作品。面白かったと思い込んでいたが、心の底ではなんだよその終わり方と思っていたはず。胡散臭さマックスなのは大好きだったし、平沢進の音楽はその後しばらく聴いていたけど。 今見ると深く突き刺さるし、メッセー…

風立ちぬ(2013)

もののけ姫、千と千尋の神隠しで上がったジブリ熱。この機会に未見だった風立ちぬを見ておこうと思い立った。 予備知識は「零戦開発者の話」という程度だったのでプロフェッショナル的なお話かと思っていたが、蓋を開けてみると凄く良い人間ドラマだった。ジ…

七人の侍(1954)

60余年もの時を越えて人気の衰えない名作だけあって、見どころは満載。シリアスな展開だけではなく娯楽として楽しめるシーンも多くあるため、モノクロで3時間を超える長尺でも全く苦にならない。 ※以下ネタバレあり。 前半の「仲間集め」は時代劇らしい明る…

フォレスト・ガンプ(1994)

トム・ハンクス主演。BTTFシリーズでお馴染みロバート・ゼメキス監督作品。 もはや説明不要の名作。この作品、いつか見たいなぁと思い始めたのが10年以上前だと思う…。流石に放置しすぎ。 元々の涙脆さに最近ますます拍車がかかっているけど、この作品にかか…

キング・オブ・コメディ(1984)

※ネタバレあり 「ジョーカー」観賞後、見ようと思っていたら半年以上経ってしまった。光陰矢の如しですねぇ…。 コメディスターを夢見るルパート・パプキンは自信過剰で妄想癖・虚言癖のある、絵に描いたような「痛い奴」。常に根拠のない自信に満ちあふれて…

ユージュアル・サスペクツ(1995)

今更ながら見ました。ドクターハウスでハウス先生にオチを思いっきりバラされたこの映画。高校生の頃「セブン」をリビングで見ていたらカーチャンがさり気なくオチをバラしてきたこともあるので、ケヴィン・スペイシー出演作はネタバレされる運命にあるのか…

イップ・マン 葉門

※ネタバレあり 「イップ・マン 序章」の続編。ブルース・リーの師であり、ジークンドーのルーツとなった詠春拳の達人イップ・マン(葉門)を題材としている。 物語の場をイギリス領香港に移した今作。香港武術界を牛耳る洪拳の師範をあのサモ・ハン・キンポ…

イップ・マン 序章

※ネタバレあり。 ドニー・イェン主演。実在した詠春拳の達人、葉門(イップマン)を題材とするシリーズ作品第一弾。 ドニーさんのキレキレカンフーアクションが存分に盛り込まれていて満足感MAX。ルイス・ファン演じるカムや池内博之演じる三浦も良いキャラ…

アイ・アム・レジェンド 別エンディング

アイ・アム・レジェンドは大昔にテレビ放送で見たことがあり、ウィル・スミスが英雄的な活躍をして終わるありきたりなエンディングになんとなくがっかりした覚えがある。 それ以来見直すこともなかった映画だが、バイオハザードでゾンビ熱が高まっているとこ…

劇場版 名探偵コナンシリーズ10作品の感想

※ネタバレあり せっかく無料配信されてるので懐かしさから見始めた。原作マンガも巻数限定で無料公開されていることに気づき、読んでいるうちに見事にハマり直している。 以下に各映画の簡単な感想をまとめていく。 ①時計じかけの摩天楼 ②14番目の標的(ター…

傷だらけのふたり(2015)

単純な甘ったるい恋愛ドラマとは一味違う、素晴らしい映画だった。観客の心を掴むのが非常にうまく感情移入しっぱなし。展開も意外に目まぐるしく見ていて全く退屈しなかった。 以下ネタバレあり。 ファン・ジョンミンの演技力に感服の2時間。粗野でバカ丸出…

血と骨

ビートたけし主演。 幼少期、テレビでやっていた菊次郎とさきを祖母や母と見ていた時期がある。内容は殆ど覚えていなくて、なんとなく玄関と畳の間を映したカメラアングルが続いていたのを覚えている程度。それでも強烈で理不尽な菊次郎のオヤジ像は子供心に…

ジョーカー

遅ればせながら見てきました。 公開以来、大きな話題を呼んでいる作品だけあって社会派映画として考えさせられるし、ビジュアル的にも楽しめる映画だった。 以下ネタバレあり。 これだけ話題になっているとなんとなく内容は知ってしまっていたし、トレーラー…

最強のふたり(2011)

感動系の映画はいつか見たいと思いつつ貯めてしまいがち。この作品もそんな感じだったが、見放題終了入りしているのを見つけたのでようやく見た。 身障者の介護というテーマは少し重そうに見えるが、本当に爽やかな映画で終始リラックスして全くストレス無く…

ワイルドスピード スーパーコンボ

とびきりのファンというわけではないけど一応シリーズは全作追いかけているワイスピ。 アイスブレイクは正直そんなに好きではなかったが今作はなかなかいい感じだった。 期待以上の純度100%なステイサムとザ・ロックが楽しめたし、スピンオフとはいえシリー…

潜入者(2016)

ブレイキングバッドのブライアン・クランストン主演。メデジンカルテルを麻薬ではなくカネから追い詰めたロバート・メイザー捜査官の実話に基づく物語。 カルテルの信用を得るにはビジネスパートナーとしてだけではなく友人として彼らと接する必要があるが、…

バリー・シール/アメリカをはめた男(2017年)

序盤はトム・クルーズ版ウルフ・オブ・ウォールストリートっぽいなぁと思っていたが、個性的で面白い展開の作品だった。一見の価値あり。 ノリの良い音楽や所々入るレトロな映像効果が見ている者を飽きさせない。テンポも良く見やすい作品。 以下ネタバレあ…

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014)

そこそこ興味はあったが長いこと見ていなかった作品。エンドゲームでジョン・ファブローを見てから、一気に見たくなった。 テンポも良く気楽に楽しめる映画だが、そこそこウルっとくるところもあり良い作品だった。お腹がすくこと間違いなしなので深夜の視聴…

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

遅ればせながら見てきました、キング・オブ・モンスターズ。 幼い頃に見たデストロイアの他にはギャレゴジ、シン・ゴジラを見た程度なので特別ファンというわけではない。そのくらいの人が見た感想として受け取っていただければ。 率直な感想としては、面白…

マッドマックス 怒りのデスロード(2015)

遂にプライムに追加された怒りのデスロード! もはや説明不要の傑作。最高に好きな作品。 映像、音楽の両面から圧倒的な情報量で畳み掛けられ、それでいてとっ散らかっていない、見ていて混乱しない絶妙なバランス。 傑作でありながらB級的な楽しさもしっか…

ザ・フォーリナー/復讐者

闇落ちジャッキーが見られる異色のジャッキー映画。 感覚的にはジョン・ウィックのような作品だが、爆弾やトラップで相手をジリジリと精神的に追い詰めていくのが新鮮だった。 こんな顔で相手をジリジリ追い詰めていく。怖すぎる。 シリアスな空気の中、格闘…

アベンジャーズ/エンドゲーム

エンドゲーム、見てきました。 これ一本で傑作!というわけではないんだけど、この作品を含めて11年間22作品にも及ぶMCUの分厚い歴史から来る感動は他では味わえない。感覚としては洋ドラの一話一話を全て映画で作っているレベル。 シリーズファンは勿論だが…

誰よりも狙われた男(2014)

ジョン・ル・カレ原作。主演はフィリップ・シーモア・ホフマンで、本作が彼の遺作となってしまった…。 非常に落ち着いた雰囲気の作品だが、退屈で眠たいところは一切無くテンポ良く進む秀作。 以下ネタバレあり。 本作の見どころはなんといってもバッハマン…

交渉人(1998年)

サミュエルL・ジャクソン、ケヴィン・スペイシーの超豪華ダブル主演。 二人とも癖のある人物を演じることが多いイメージだが、正々堂々とした主役の演技がおがめる貴重な作品。 完成度は高く、適度なドキドキ感で娯楽作品としては最高。王道のハリウッド・サ…

沈黙 -サイレンス-

原作は遠藤周作の「沈黙」 巨匠マーティン・スコセッシ監督による映画化。 ふと夜中に思い出したのが、2年前に見たこの映画のラストシーン。小さな十字架を手に隠して火葬されるロドリゴ神父のイメージ。今でも鮮烈に焼き付いている。 当時は、『逆さ吊りの…