泥沼記

PS5を1週間使ってみた感想

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くじ引き気分で申し込んでいたPS5 Digital Editionがまさかの当選。
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ローンチタイトルをすぐに遊びたいわけでもないし初期不良が怖いので正直ちょっと迷ったが、互換機能目当てに購入。2015年末からずっと使っていた通常版PS4はようやくお役御免となった。最近Apexのフレームレートがかなり怪しかったし、コントローラの左スティックもずっと不調だった。世代交代のタイミングで買い替える気にもならず我慢していたけど、やっと解放された…。うれしい…。

DualSenseとAstro's Playroom

※スクショ有、ネタバレ注意
正直言うとDualSenseの新機能にはあまり期待していなかったのだが、ハンコンのFFBのような機能を幅広いジャンルのゲームで体験できると考えれば地味だけど面白い試みに思える。
まずはDualSenseの凄さを体感できると噂の「Astro's Playroom」を遊んでみた。64マリオ的な3DアクションゲームをベースにDualSenseの新機能を余す所なく体験できるように作られていて、オマケとは侮れないほどのボリュームと作り込みもある。
↓各所に散りばめられた名作オマージュにはニヤリとさせられる
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↓ポケステの起動音、懐かしすぎる…

目玉であるアダプティブトリガー(L2・R2の抵抗変化)とハプティックフィードバック(多彩な振動機能)は4DX映画のような押し付けがましいものではないかと不安だったけど、意外と自然に楽しめた。
アダプティブトリガーによって抵抗が増したR2・L2ボタンをグイッと押し込む感覚はクセになる気持ちよさ。操作の手応えをしっかりを感じられる。
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ハプティックフィードバックは地味そうに思っていたが、Astro's Playroomでは大胆に活用されているので場面ごとに振動が大きく変わって楽しい。固い床を歩く際のコツコツという小気味良い振動からは振動機能の進化が分かりやすいし、トリガーとの合わせ技が発揮されるステージには驚かされた。振動が気になる人・苦手な人は本体設定から振動の強さを変えることもできる。
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寄り道しながらだとクリアまでは5時間ほどで中々のボリューム。DualSenseの2つの新機能によって操作する手応え・楽しさを強く感じられるゲームだった。この楽しさはゲームセンターやテーマパークで味わえるような「アトラクション性」に近いかもしれない。新作やPS5版アップグレードでこういった楽しさを持つゲームが増えていくのが待ち遠しい。

PS4ブースト

さて、次は目当てにしていたPS4ブースト。

Sekiro: Shadows Die Twice

まずはアプデ後手付かずだったSekiroをプレイしてみる。三人称視点のゲームなので通常版PS4の30fpsでも割と気にならずに遊べていたが、やはり60fpsだと凄くキモチイイしSSDでロードが短いのも快適。これなら迷って敗れ続けても無念はない。

Ghost of Tsushima

風になびく草木・馬での移動・一対多の戦闘など、このゲームは60fps化の恩恵を強く感じる要素ばかり。芒原を駆け抜ける爽快感は一層増していた。馬で走るときやチャンバラはハプティックフィードバックにピッタリだろうし、DualSenseへの対応も熱望してしまう。

PS4ではどぎつい色味に感じた「ドラマティック」のコントラスト設定も、PS5では凄くしっくりくる

互換で遊ぶ場合でも×ボタン決定に既に対応しているゲームが意外と多く、1週間も遊ぶと完全に慣れてしまった。最近のゲームだけでなく「FARCRY5」や「Need fo Speed Payback」など一昔前のゲームでも対応しているものがあって驚き。
ただ、長く遊んだゲームだとついつい癖で○×間違いが抜けないところもある。例えば僕はSekiroの鬼仏で回復するときには未だに○を押してしまう。とはいえ、些細なことなので全くストレスは感じていない。

ちなみに「God of War」と「The Last of Us part Ⅱ」がDualSenseの機能に対応している、という記事(Last of Us 2 PS5 supports haptic feedback | GamesRadar+)もあったが、残念ながら振動やトリガーの変化は感じられなかった。DualSenseでは振動自体の質も向上しているので、これをハプティックフィードバックによる変化だと勘違いしたのかもしれない。
やはりDualSenseの新機能はPS5版タイトル限定なのだろう。互換ではなくPS5版にアップグレードできるタイトル(No Man's Sky、Borderlands 3など)はDualSenseの新機能に対応していた。

不具合と延長保証

購入から1週間経つが不具合は一度だけ。Ghost of Tsushimaの新データ開始時のセーブデータを作成する際にアプリがフリーズしてしまったが、システムソフトウェアに異常はなくホーム画面からアプリを終了できる軽いものだった。恐らくPS4で作ったデータに上書きを実行したことが原因だろう。やり直してみると問題なく進めることができた。
まぁ初期ロットだからいずれ他にもっと大きな不具合が出てくることも覚悟している。保証があるけど手続きは面倒だし、ようやく退役したPS4を引っ張り出したくもないので結構不安な要素。

PS4proでは発売後半年ほどでSony公式の延長保証が登場したので、PS5でもいずれ公式保証が来る可能性は高い。PS4では税抜3000円で1年保証から3年保証にグレードアップ、期間中に修理2回or本体交換1回を無料でしてくれるものだった。家電店の延長保証は修理費用一部負担のものが多いので入らない方がいいかもしれない。(もちろん公式保証が確定しているわけではない点に注意)

最大の不満

一番の不満は、新作タイトルの少なさ。ファミ通による発売予定リストを見ると、これから半年で発売されるタイトルはリマスターやPS4向けに開発されていそうな縦マルチも含めたった15本しかない上、その後の発売予定も2021年内未定ばかりだ。ローンチが寂しかった覚えのあるPS4でも半年間で24本のタイトルが発売されていたようなので、かなり減っている。流石にこれだけ少ないのはコロナによる開発の遅れが原因だろうから仕方ないけど…。
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↑こちらはPS5から見ることのできるストア内のもの。近日発売と銘打たれているが発売日が決まっているのはDeathloopだけ…。(Immortals Fenyx Risingは12/3に発売済み)

互換で遊ぶことはできるので置物化はしないが、これでは次世代機としてまだまだ買い時とは言えないだろう。ようやく遊びたいソフトが出揃った頃に故障して1年保証が切れていた…なんてことも充分ありえる。

まだPS4ブーストで60fpsや高解像度になるタイトルも少ないので、互換で遊ぶにしてもPS4 Proと殆ど同じだ。新作タイトルは仕方ないにせよ、PS4ブーストやPS5版アップグレードできるタイトルは早めに増やしてほしいところ。

反面、これから半年くらいはローンチタイトルが新作に流されていくこともない。入手困難で不良率の高そうな今焦って買う必要はないとも言える。まして高価で保証が不確かな転売品なんて絶対に買うべきではないだろう。