泥沼記

スプリット

ジェームズ・マカヴォイの七変化が楽しめる本作。監督はシックス・センス、ヴィジットでお馴染みのM・ナイト・シャマラン監督。

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シャマラン監督得意のアイディア力

一風変わったアイディアで勝負するシャマラン作品。本作もありそうでなかった多重人格者のスリラーとなっています。ビックリシーンは皆無で、恐怖度も高くないので誰でも楽しめる作品だと思います。

 

アイディアが面白い反面、シャマラン作品ってクセが強いイメージを勝手に持ってるんですが、今作はすごく綺麗にまとまっていて、監督の老練さが出てきたなという感じ。

 

マカヴォイ七変化

監督のアイディアを支えるのがジェームズ・マカヴォイの演技力。彼の8人もの演じ分けは本当に不思議でずっと見ていたくなります 笑

 

あと「ウィッチ」で素朴でかわいい田舎娘を演じていたアニヤ・テイラー・ジョイは、本作でもかわいくてナイスバディでした。

 

SCUの幕開け

2000年公開の「アンブレイカブル」を巻き込んで、現在公開中のミスター・ガラスと繋がっているのも面白いところですよね。

MCU、DCEU、ダークユニバース、モンスターバースなどに続くシャマラン・シネマティック・ユニバースがいよいよ始まりそうです。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B級ホラー作品によくある展開を逆手にとって伏線にしたり、予想外な結末にまとめてあるところがとても良かったです。

女性主人公がどんどんはだけていくシーン。B級ホラーでよくあるサービス展開かと思いきや、まさか結末に繋げてくるとは。

また、主人公が過去のトラウマを克服し怪物に打ち勝つのかと思いきや、逆に怪物に励まされて、現実の問題に対処するという展開。シャマラン監督やるじゃない!

 

ホラー作品としての恐怖やB級ゲテモノ感は少なく、見る人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、監督の妙技とマカヴォイの演技が光る面白い映画でした。

 

ミスター・ガラスも公開中に観に行きたいですねー