プリーチャー ファイナルシーズン(シーズン4)
最後まで中弛みなく、大好きなドラマだった。
シーズン1が好きな人間には最後まで好きなものを見せ続けてくれる最高のドラマだと思う。
以下ネタバレあり。
最後の最後まで倫理観ぶっ飛びまくりでお約束を無視した予想外の展開の連続だった。
首吊り失敗、乳首が取れて蛇口ンポから失禁するシュタールは本当に最高。
ユージーンが結局ジェシーを撃ってしまうところも綺麗事抜きの人間らしさ全開で、この作品のブレない良さ。
飴と鞭で自分を愛させるために、人に苦難を与えるような神ならクソ食らえの精神には共感できるし、
キャシディの報われない恋やセイントオブキラーズが憎しみを選ぶところなど諸々に、ドクターハウス的な"People don't change."の人間観が感じられて良かった。
人生、人間に半ば絶望して冷笑的ではあるが、それをありのまま受け止めて愛を持って描かれているのは、山野一のような鬼畜漫画が好きな自分にはグッとくるところ。
グログロで下品なネタ全開なのに最後までエロ一切無しの珍しい作品で、本作のオシャレなのにおバカな独自の雰囲気を作り上げていた。
シーズン4でも格闘シーンはたっぷり盛り込まれていた。全体的にシーズン3の方が好きだったが、マサダで珍しく無双するキャシディの戦いっぷりはカッコ良かった。
破茶滅茶展開な作品にも関わらずエンディングは主要キャラのその後をしっかり描き切っていて消化不良は全く無く、大満足な作品だった。