泥沼記

DEATH STRANDING とりあえず序盤の感想

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律儀にスターマークを集めながら進んでるのでまだまだおそらく序盤。ネタバレあり

 

正直トレーラーが発表されていた頃はそんなに興味が無かったけど、積んでいたMGSVをプレイし直して小島作品にハマり直したこともあり、独特なSF要素や色々と考えさせられるテーマ性から、プレイしていて何とも言えない気持ちになれる小島作品独自の魅力を再認識。大好きなマッツ・ミケルセンも出演しているとくれば、もう買うしかないなと。

 

プレイを始めて驚くのがグラフィック。もはや最近のゲームはどれも凄いグラフィックとなっているが、自然地形が本当に実写と見紛うほどで驚いた。砂浜の表現とか凄い。

人物のグラフィックも勿論最高レベルだが、その分髪や髭など「毛」がちょっと見劣りする。この辺は次世代機にならないとどうしようもないのかもしれない。

 

ゲーム性が長らく謎に包まれていたこのゲーム。発売前のトレーラーで遂に明かされたが、敢えて見ずにプレイを始めた。フリーランス配送屋ゲームという新しいジャンルはシミュレーションゲーム的で人を選びそうだが、ステルス要素やそれに併せたホラー要素も各所にあるので完全な肩透かしをくらう人も少ないだろう。

 

積載量を気にしながら取捨選択を行う感じは、ベゼスダゲーのアイテム運びを思い出して個人的には好き。フォールアウトのサバイバルモードでは死体をキャリーバッグにして運べるだけ運んでいたほどみみっちい自分としては、出来るだけ効率良く色々運ぼうとあれこれ考えるのが楽しい。

 

行先が揃うように考えて積んだ重々しい荷物を一気にお届けするときの、ふわっとした達成感がこのゲームの魅力だと思う。まさに肩の荷を下ろす感覚。バイクに乗って拠点間を行き来できるようになってからが、このゲームの本番という印象だった。

 

ソウルシリーズのメッセージのように各所に励ましや注意書きの看板を残したり、ハシゴや橋などプレイヤーが建てられる建造物は全て共用で使えたりといった、ふんわりとした協力プレイがこのゲームの目玉。一人の長旅でも孤独を感じない、そして一人旅だからこそ他人の存在を感じて心温まるゲームとなっている。

 

敢えてそういう助け合いに参加しない自由も残されていて、他人の好意にタダ乗りし続けてもデメリットは無いし、(序盤の今のところ)物資のバランス的には敢えて己の力のみで進んだとしても全然苦にならない、むしろ律儀に拾い物を集めていると余剰物資がかなり出るくらい。

 

時間が経過すると一度通った道がどんどん発展しているのもプレイしていて面白いところ。人がよく通るところは少しずつ草がはだけて道になっていくのと相まって開拓が進んでいくのを目の当たりにしている気分になる。

 

 

プレイしていて気になったところ、マイナスポイントとしては、まずバイクの挙動が少し怪しいところ。少し傾斜がついている程度の道にもガコガコ引っかかるし、岩場などに乗り入れると後ろに吹っ飛んだり意味不明な挙動になってしまう。(前輪のサスペンションでバウンドしてるのかな…)

一度完全にスタックしてしまうバグに遭遇して泣く泣く直前のセーブからリスタートとなった。(具体的にはBTに掴まれているときに焦ってバイクを降りてしまいバイクとサムが融合した

とはいえオートセーブがある程度こまめに行われているようなので、戻るのにほとんど苦労は無かった。

 

あとはBTの座礁地帯に入るとオドラデクがカシャカシャと反応する演出があるのだが、これがいちいち長い。バイクに乗っているとその前にブラックアウト!(エンスト)演出まであるので座礁地帯を通るたびに2回足を止められる。その地域を挟んで往復するならば4回も。アプデで簡略化してほしいなぁと思うところ。せめてバイクはオドラデクの演出無しにしてほしい。

 

 

さて、肝心のストーリーはかなりミステリアスで舞台設定も凝っていて、重厚かつ先の気になるもの。とはいえ主人公の目的は分かりやすく良いバランス。随所に「人は孤立せずつながるべきだ」というメッセージを入れてくるのには少し押し付けがましさを感じるが、主人公は他人と肌が触れるとアレルギーが出る接触恐怖症」で、アメリカの再建や人類の繋がりに全く期待を持たないボッチサイドの人間のようなので、その主人公がどう変わっていくか。いずれうまく説得力を持たせてくるんじゃないだろうか。

 

あとマッツ・ミケルセンの配役が本当にうまい。誰もが期待している彼の姿はBBの記憶として序盤からときどき見ることができるものの、正体は謎に包まれたまま。ちゃんと出番はあるけどミステリアスな重要人物というマッツ目当てにしている人にとってはいい感じの役回り。マッツを知らない人でも中々インパクトがありそう。

※ここからトレーラー映像と今のところのBBの記憶からの予想。万が一当たっているかもしれないのでネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレーラーでは骸骨の兵隊を連れていて、悪役っぽさ全開だったマッツ。妻のリサを脳死で失い、その子どもまでBBという形で利用されて闇落ちしたラスボスになるんだろうか。BBの回想シーンではブリジット大統領の声もしていたけど、もしかしたらブリッジズはリサの脳死を意図的に治療せずにBBの開発に利用したのかも…。

ソリッドとリキッド、ビッグボスとゼロのような強いライバル関係を作ってきた小島監督なら、マッツというせっかくの大物俳優を主人公と双璧をなす重要キャラに据えるはず。リキッドもどんでん返しのラスボスでありながら顔見せは序盤からしていたし、ゼロ少佐もスネークと仲睦まじく無線で会話していたわけだから、今作のマッツのように子煩悩で無害そうなおじさんもヤバい闇落ちを見せてくれるのかもしれない。